・・・・・魂のルネッサンス 心と魂の解放 ・・・・・
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天皇の魂が宿るには


【男という生き物】

男という生き物を、女性から見れば、
「何でそんなことに熱くなる?」と、理解に苦しむことが多々あるでしょう。

その多くの場合、闘争心、対抗意識、攻撃性、暴力性、収集癖など、
女性から見れば、幼稚に見えたり、逆に、魅力的に見えたり、
これには男性ホルモンが影響していると言われています。


【天皇として必要な気質と養育】

天皇として必要な気質は、同時に、日本の心根でもあります。
この気質を備えた御方に、天皇としての魂が宿れるものと思います。

<和解の心根>
好戦的であってはならない。
様々な意見を穏やかに受け止める広い心。
(「自己受容」ができないと無理。傷つき易く、ヒガミ易いから。)

<進取の気性>
新しい事に興味を持つ。好奇心が旺盛。

<沈着冷静>
危機に臨んでも不安感に振り回されず、
情報不足や錯綜する情報の中でも、心の軸がブレない。
(参照:天皇とは

以上3つ、いずれも、性ホルモンから影響を受ける可能性が高そうです。
好奇心なども、遺伝的気質の影響があるようです。
特に男性ホルモンについては、過剰な場合、皇族として弊害がありそうです。
これら性ホルモンのバランスについては、遺伝の影響もありそうです。
科学的証明は不十分ですが、可能性としては、今のところ否定できないと思います。

参考(性ホルモンと気質・性格、男性ホルモン、気質と遺伝)
   http://www.kaorukosan.com/item_health/04.htm
   http://mote7.com/menu10.html
   http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20070210/hormon
   http://eiyou.hontonano.jp/2000kanri/030-androgen-whathtml.html
   http://abocrystals.web.fc2.com/japanese.html
   http://www.mkb-clinic.jp/yasashiiigaku/index.asp?patten_cd=12&page_no=21
   http://www.excite.co.jp/News/laurier/love/E1315993918934.html?_p=2

このような先天的な気質に加え、
これを天皇としての適性に向け、後天的な養育で補うことも欠かせないはずです。
養育環境について、何世代にも渡る経験の蓄積は貴重であり、
先天的な気質があまり大きく変動しない方が、この蓄積を活かし易いはずです。
なぜ男系の皇族を維持するか、合理的に説明するとしたら、以上のようになるでしょう。*

また、人間の心理として、他の人に認めてもらいたいと言う、承認欲求があります。
チヤホヤされる事は、通常なら快感になります。
しかし、これは麻薬と同様の働きをします。

常態化すると、チヤホヤされないことが、今度は不快になります。
周囲の者がこれを察してオベッカを使うようになり、
本人もチヤホヤされることを際限なく求めるようになり、
事実や現実が判らなくなります。

アンデルセン童話にある「裸の王様」のような心理です。
また、大組織の指導者やカリスマ的人物が、陥り易い落とし穴でもあります。

天皇として、比類なき地位に就く方は、このような心理に陥らない為の何かが必要です。
その何かとは、他者の承認に左右されない、自問自答による承認、「自己承認」です。
冷静に、かつ、囚われることなく、自分自身を肯定したり叱咤できる心が必要です。
その基盤になる心理も、やはり、「自己受容」です。
自己受容の心を育む養育環境が必要です。


【皇位継承問題】

以上、見てきましたように、天皇として必要な気質、性格には、
養育環境の要素は勿論のこと大きいですが、
性ホルモンの影響、遺伝の要素を無視することは、今のところ難しそうです。

特に、男性天皇の場合は、遺伝的気質に問題要素が残りそうです。
以上の論理を基にして考えますと、
男性天皇は、可能な限り男系を守るべきと考えます。
女性天皇は、必ずしも男系でなくても良いのではないでしょうか。

男系の皇族を一定の人数以上保てるよう、仕組みを整えていくべきでしょう。
その一方、財政の上でも、皇室の魂を継承する上でも、皇族の人数は限定すべきです。*
天皇の魂は、一子相伝では伝えきれないものがあるはず。*
皇室と言う集団で守り伝えていく魂が土台となり、その上に保たれるものと推察します。*

皇族の人数は偶然に左右される為、女系の皇族も一定の枠内で認めるべきです。
全くの一般の男性と結婚された女性皇族でも、皇族に止まる事は差し支えないと考えます。*
また、そのお子さんについては、男子であれば皇族とは異なる身分とし、
女子であれば、皇族の身分で差し支えないと考えます。

生まれながらの男系の皇族がいない場合は、
女系の女性皇族が、一時避難的に天皇に就いても良いと考えます。(女系女性天皇容認)

いずれの場合も、幼いころからの養育環境が重要であり、
成長した後に、急に天皇に即位と言われても、非常に難しいでしょう。
皇位継承順位が、ご本人にとって生まれつきのものである方が、望ましく、
養育途中で、他の方をさしおき順番が繰り上がることは、極力避けるべきと考えます。

この原則が守られるなら、
男系皇族から男系で続く、幼い一般の男性を、養子として皇族に迎え入れるとか、
女性皇族が、かつて臣籍降下した男系子孫と結婚され、男系皇族をお産みになる等、*
柔軟な対応も差し支えないと考えます。
皇室の存続が危ぶまれる今、以上の新たな試みは積極的に進めるべきと考えます。

(「*」印項目、2012年2月5日加筆)

                                     ・・・・・・・(2014年12月31日追記)
再考の余地があるとすれば、女性宮家を認めるか否か、伝統との兼ね合いです。
何が問題になるか、回避の方法は他に無いのかなど、後日、改めて考えます。
 参考動画:「激論!どうなる?!日本の皇室」竹田恒泰vs谷川惣




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