・・・・・魂のルネッサンス 心と魂の解放 ・・・・・
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戦 争 論

【最上の勝利】

戦闘が始まった時点で、ある意味では、双方とも敗者です。
戦闘に勝てても、戦わず妥協できた場合に比べたら、損得勘定では大損害です。
最上の勝利は、戦わずして、双方受け入れ可能な妥協点を見つけ出すことです。
したがって、最上の交渉と妥協は、双方を勝者にします。

参考書籍
 コンフリクト・マネジメント入門 鈴木有香著 2008年 自由国民社
参考URL
 ウィキペディア 戦争論 クラウゼヴィッツの著作についての記述
興味深いURL
 日本を操る赤い糸 第8章 ハル・ノートにスターリンの謀略(対米開戦への謀略)

以下
戦争への誘惑と終結力】 【戦争抑止力】 【戦闘終結の条件】 【堅忍不抜の剣あり
GHQによる洗脳支配】【共産党による洗脳支配】 【大東亜戦争での最大の誤り】 【満州独立論】 【大東亜戦争の評価】【日本の特殊性をわきまえる】 【テロとの戦い】 【海千山千の国際謀略】 【反日宣伝への根本的対処



【戦争への誘惑と終結力】

武力をちらつかせ、理不尽な要求を突き付けてくる相手には、どう対応すべきでしょう?
最悪でも痛み分けで戦闘を終結できると思うときの損得勘定が、
屈辱的な妥協をしたときの損得勘定より優るとき、
あるいは、このような損得勘定すら働かない狂信に取り憑かれたとき、
戦闘への誘惑が頭をもたげます。

戦争を目標別に分けたら、
相手の戦力を殲滅するまで戦うことを目標にする「絶対戦争」もあれば、
何らかの目標を達成したら終結する「限定戦争」もあります。

限定戦争の終結には、双方の戦争指導者が強硬論者を抑える必要があります。
内部に対して強い統率力をもつ指導者がいなければ、実現できないことです。
日清戦争、日露戦争のときには、双方にこのような指導者がいました。

片方の指導者が、統率力に欠けていると、どちらか弱り切るまで戦闘は続きます。
中華民国の指導者「蒋介石」にはそれ程の統率力は無く、
本国の喉元「ハワイ」を攻撃された米国は、絶対戦争に傾いてしまったのです。
それが、大東亜戦争でした。

中国の国民党や共産党は、泥沼になっても、戦闘終結できなかったのです、最初から。
米国が限定戦争で終結に応ずるのは、極めて特殊な場合に限られていたのです。
天皇だけは、戦闘終結の力をもっていましたが、早期終結の力は無かったのです。

中華民国で、更にハワイで戦端を開いた時、昭和20年8月の惨状は、ほぼ必然でした。
でも、この必然性を冷徹に見つめられる指導者は、その時、日本にはいませんでした。

参考資料
 日本の戦争指導−3つの視点から 防衛省防衛研究所(P28)
参考書籍
 証言録 海軍反省会3 戸高一成編 2012年 PHP研究所

もし、天皇の聖断が無く、徹底抗戦となれば、民族としての自立力すら失ったでしょう。
目ぼしい物は破壊し尽くされても、国民全滅に向かって、泥沼が続いたはず。
強硬論者を抑え、終結決定する機会が、ようやく訪れたのが8月15日だったのです。

参考書籍
 日本のいちばん長い日 伴藤一利著 2006年 文春文庫

参考URL  
 宮脇淳子・倉山満・平間洋一、チャンネルくらら座談会 - - - - (2014年8月31日追記)
 第1話- - 知る人ぞ知る、軍事問題専門家である平間洋一先生の紹介。
       人柄が分かる逸話を含めて。
 第2話- - コミンテルンの謀略、このやり口。更に巧妙な北京(ペキン)テルン。
       海上自衛隊を目指した裏話、日本を俯瞰する視点、勉学の裏話を含めて。
 第3話- - 日本のアジア主義を潰した、コミンテルンとアメリカの共闘。
       大陸民族と海洋民族と、どちらに付こうか、分裂する日本。この落とし穴。
 第4話- - 対米戦争の一要因、コミンテルンや孫文が果たした役割。
       外国の実態への無知、上海事変の失敗から南京事件や南方戦線へ深入りした。
 第5話- - 日本の風土から生まれた独特な心情、この孤立性に無自覚な点が弱さに。
 第6話- - 歴史は、書き手が自分の都合の良いように歪曲して書かれる。
       軍事史の見直しでは、平間洋一先生の国際的評価も分かるお話し。


【戦争抑止力】

ならば、武力をちらつかせ、理不尽な要求を突き付けてくる相手に、どう対処すべきか?
相手の隷属国になり、現に支配下にある異民族地域のようになるのを、甘受できますか?
(例えば、日本のチベット自治区化を甘受できますか?)

先ずは、双方の指導者が、早期戦闘終結の統率力を持っているか否かの判断です。
その力を持っているなら、限定的な戦闘は、選択肢の一つとなる場合もあるでしょう。
その覚悟をもって、戦争回避を最優先しつつ、妥協点を探り合ったら良いのです。

我が国は専守防衛ですが、相手が実力行使に出て、戦端が開かれる可能性は充分あります。
専守防衛は、圧倒的に不利な戦いになり、相手は開戦の誘惑にかられるでしょう。
開戦を抑止するには、予め味方を増やし、総合戦力で相手を圧倒するしかありません。

でも、相手の指導者に、早期戦闘終結の統率力がない場合は、どうなるか?
(我が国にはあると仮定して)
戦争自体が否定的にみられる現代、先に戦闘体制に入るのは、味方を減らす愚の骨頂です。
戦闘が始まるまでは、味方を増やしつつ、相手の強硬派の気勢をそぎながら、
相手の指導者が強硬派を抑えるのを待って、妥協のタイミングを探るのが最上でしょう。

(追記)参考書           - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2013年11月29日
 身近に迫っている危機について、明快に解説している本を見つけました。
 いかにして相手を牽制し、戦闘への誘惑を思いとどまらせるか、分かりやすい具体例です。
 「歪んだ経済」で読み解く中国の謎 石平著 2013年 ワニブックスPLUS新書
(追記)参考URL          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2013年12月5日
 「中国が空でも国際法違反」 安保公人発言 2013年12月5日 日経ビジネスオンライン


【戦闘終結の条件】

相手の指導者が、早期終結の統率力を持たないまま、戦闘態勢に入ったらどうしましょう?
その時は仕方無く応戦するしかありませんが、終結のタイミングが問題です。
相手を打ちのめし社会を覆すまで続けるのでしょうか?

戦後処理をどうするかを考えれば、そこまで続けても、上手く行かないでしょう。
第一次大戦末期、敗戦濃厚のドイツでは君主制が転覆し、後にナチスの台頭を招きました。
2010年に敗戦で政権が倒されたイラクでも、いまだにテロが続いています。
2001年にタリバン政権が倒されたアフガニスタンでも、テロが収まっていません。
日本の戦後処理が、曲がりなりにも何とかなったのは、天皇を温存したからです。

粘り強く、相手の戦闘継続能力をそぎおとしながら、味方の消耗を抑え、
相手の穏健派の面目を保ちつつ、妥協のタイミングを探り、
相手国の内政まで関わらないのが上策でしょう。
停戦のときは、鷹揚な最大限の譲歩案を懐にいれ、妥協点を探らねばなりません。

何れにしても、開戦のはるか前から、相手側の穏健派との繋がりが、鍵になりそうです。
そして、国防の最前線までが、政治外交の真意を素早く読み取り、連動しなければなりません。

また、原発事故はあり得ないと思うあまり、実際に起きたら失態していたように、
戦争はあり得ないと思うあまり、戦争について思考停止では、政治外交は失格です。
親中派が多かった民主党政権が、皮肉にも日中間の緊張を高めてしまったのは、
ある意味で、必然なのかもしれません。

参考書籍
 証言録 海軍反省会2 戸高一成編 2010年 PHP研究所
 証言録 海軍反省会4 戸高一成編 2012年 PHP研究所
 坂の上の雲 司馬遼太郎著 2010年 文春文庫


【堅忍不抜の剣あり】     - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (2014年2月2日追記)

何の為の自衛隊?
と、いぶかる方もいらっしゃるでしょう。
戦わないことばかり考えているようでは、軟弱で、相手に舐められる。
と、心配になるのかもしれませんね。

自衛隊は、『我慢強く、容易には抜き放たれない剣』
と、思われる存在であれば良いのです。
(辞書的な意味は多少異なりますが、文字的には『堅忍不抜』にも似ています。)
今の時代、日本は、持てる力をことさらに誇示する必要は、全くありません。

普段は大人しく鞘に収まっていても、いざとなれば、敵をなぎ倒す。
との伝説が活き続ける、そんな存在として知れ渡っていれば、充分です。

我が国は、他と互角の軍備はなくても、しのいでいけるはずです。
規律、統制、貫徹力を、平時でも維持していることを、行動で示していれば良いのです。
更に言えば、我が国が孤立することなく、支援者か多ければ鬼に金棒。
けっして侮られることはないでしょう。
幸にして、それだけの伝説と好感を遺産として受け継いでいます。


【GHQによる洗脳支配】  - - - - - - - - - - - - - - - - - (2015年1月29日〜2月25日追記)

日本は、アジア諸国を侵略支配した悪い国だと、いまだ印象操作されています。
始まりは、GHQが行った検閲極東国際軍事裁判WGIPなどです。
GHQによって利権を得た反日勢力がマスコミや教育界で根をはり、
今日まで延々と保たれたので、下手な反論では、逆に墓穴を掘ってしまいます。

まず、日本は、アジアを侵略したのかという問題。
国外の地域を支配する目的は何か、3つに大別してみます。
@救済的な支配
独立国として自立できるよう、力を養うための委任統治など。
第一次大戦の後、ドイツから支配権を譲り受けた南洋諸島などの例です。
A自衛的な支配
未だどの国家の支配も及んでいない隣接地域に進出して実効支配し、
後に隣国と交渉して国境を確定し、他国の侵攻を食い止める。
例えば、江戸幕府は1854年ロシアとの交渉で樺太における両国民混在を認めさせました。
国境確定は1875年、樺太・千島交換条約により、宗谷海峡を国境にしました。
B侵略的な支配
救済や自衛以外の目的で、国外の地域を支配する事。
ウィキペディアの説明も、ほぼ同じです。

では、植民地や属国支配地域の独立に力を貸す為に、進攻することは侵略かどうか?
迅速な独立に向けて力を尽くしているか否かで@に該当する場合もありそうです。
判断が分かれるので、利害関係の無い第三国と地元民の総合判断に委ねたら如何でしょう?
この意味では、中華人民共和国のチベット侵攻などは、明らかに侵略ですね。

また、どれに該当するか、今もまだ問題を蒸し返されている国の例で考えると、
朝鮮併合は、先方の最大政党の求めと先方の最高会議で決定した上で条約締結したもので、
支配に至る経緯も、その後の政策も、当時としては国際的に見て正当なものでした。
ただし、後知恵ですが、もっと良い方策がなかったか、悔やまれる部分もあると思います。

例えば、委任統治的条約で統治を開始し、
自力を蓄えた後、完全独立か、連邦制かを彼ら自身に選択させる。
隣国とは言え、民族性がだいぶ違う相手なので、この方が良かったのでは?

これは、併合から100年以上を経た、現在の韓国民のプライドに配慮した進め方です。
一時的な気運の盛り上がりで、最終的な選択をしてしまうのではなく、
考えが充分に成熟するのを待ち、最終的な選択をするという、二段階の進め方です。

後知恵だから、このような選択案も出てくるのかもしれません。
このように進めたら、むしろ、当時の韓国民は、差別されたと感じたかもしれません。
実際に行われた対等合併の方が、当時の韓国民のプライドは満たされたのかもしれません。
何れにせよ100年以上前の自国の選択です。何故これを他国に責任転嫁するのでしょうか?

同様に日本の選択を振返ると、何度も分かれ道がありながら対米敗戦に至る方を選びました。
言論界や国民もこの選択を後押ししたのであり、他へ責任転嫁するのも程々にすべきですね。
他国やコミンテルンが、難題や謀略をしかけても、選択を誤ったのは、日本の無能さ故です。
実情が分かぬまま、やたら教条主義的に動く秀才が、日本の無能さの最たる原因です。

当時の日本としては、韓国も欧米に対抗できるよう、近代化を急いで欲しかったはず。
植民地獲得競争が続いていた帝国主義の時代に、アジアで欧米に対抗できる勢力が乏しく、
日本としては、喉から手が出るほど、共に対抗できる勢力が欲しかったものと推察します。
しかし、韓国の自主性に任せているだけでは、とても緩慢な近代化でしかありませんでした。
だから、日本は条約を結んだ後は、全力を傾けて朝鮮半島の近代化を推し進めたのであり、
韓国にとっては余計なお世話だったかもしれず、恩着せがましく言うのは、見当違いです。
また、韓国から収奪しようとする領土欲から併合したと言うのも、全くの見当違いです。

一方、満州事変は、@やAの要素も若干あるものの、Bと言わざるを得ません。
当時、中華民国は、大総統の病死で群雄割拠状態になったのを蒋介石が統一した途端に、
満州では、ソ連に権益を拡大され、これを警戒する日本軍に支配を広げられたからです。
ただし、この時代の全世界は、帝国主義の時代であり、
日本が満州を侵略していなかったら、ソ連の侵略が進んでいたでしょう。

なお、現在の私達の感覚ではなく、当時の国際基準を当てはめれば、
侵略ではなく、自衛措置とも解釈できます。
参考⇒ 【満州独立論】    - - - - - - - - - - - - - - - (以上3行、2015年11月8日追記)

では、侵略は全て極悪非道か?と言えば、必ずしもそうとも言えません。
欧米列強がアフリカやアメリカ大陸、アジアを侵略したやり方が、殺人強盗だとすれば、
日本は、空き巣に入って、貧しさに同情し、手土産を渡したようなもの。
同じドロボウには違いないのですが、落語のようなオチです。(「夏どろ」)
このオチ、他国なら嘘っぽいですが、日本人なら、『いかにも』です。

中華民国は、建国宣言したものの混乱しており、有効に統治できていません。
まして、満州に住む民族は、漢民族ではなく、満州族。
満州族が、漢族の支配を嫌うのであれば、独立しても不思議ではありませんが、
公正な意思確認も無く、強引に建国し、実質的に日本の支配下に置き続けようとした訳です。
国会に相当する立法院の開設が見送られ、国民による自決権は実現しませんでした。
もし、憲法が制定され選挙によって立法院が開設されたなら、Bから一転し@になったかも?

満州国も、ベトナム共和国も、外国の武力侵攻により作られたという点では、同じです。
違うのは、議会制度導入を急いだか、あるいは、先延ばしになり開けなかったかです。
国民の知識や認識が低いまま、議会制度導入を急いでも、結局は政権腐敗で国は滅びます。
国民の識字率が幕末時点で世界最高だった日本でさえ、新政府樹立後22年かかりました。
満州建国9年程後に支那事変でしたが、もう10年平穏だったら、立法院は開設できたかも?

満州事変の後、中華民国からの提訴を受けて行われたリットン調査の報告書は、
日中双方の言い分を取り入れつつ隣国のソ連にまで配慮した玉虫色の妥協案でした。
軍事力により安定化させていたこの地域で、軍事空白を生む机上の空論の面もありました。
国際連盟総会では、九カ国条約の原則を持ち出して満州の分離独立を認めないとしたものの、
九カ国条約には不備があり、漢人を中心とした中華民国の範囲が不明確で、
満州人、モンゴル人、チベット人、回教徒、トメクメニスタン人は清朝には忠誠を誓いましたが、
中華民国に忠誠を誓ったと推定するのは無理で、モンゴルはソ連の傀儡で独立していました。
総会決議に前後し、立場強化の余地もあったのに、現地では逆行する活動がなされました。
日本の主張は認められませんでしたが、中華民国が出した制裁要求の方も黙殺されました。

総会決議は、中華民国のメンツ保持と日本の実益確保を目差しており、日本の脱退は無益。
本音では、暗黙のうちに認めてくれたのに、日本が過剰反応しただけです。
現代の基準で言えば、満州事変は重罪ですが、当時の世界基準で言えば微罪だったようです。
今、中華人民共和国が、沖縄に対して同様な事を行えば重罪です。
参考:倉山満氏による当時の状況解説
満州事変勃発の頃⇒ http://youtu.be/XNcCsK274NE
国際連盟脱退の頃⇒ http://youtu.be/H27NqMvo6lk

侵略は、満州までで止めて、華北から撤兵する選択もあったはず。
国民党の知恵袋、胡適氏も、当時そこまでなら、認めざるを得ませんでした。
ところがこの後、長期展望や戦略の誤りを誤魔化し続け、迷走し始めました。
ただし、この爆走的迷走がなければ、世界史は全く違ってしまったでしょう。

一方、目的はどうであれ、支配された側の受け止め方は違います。
プライドの問題は、どうしてみようもありませんが、
支配がどの程度過酷だったかという問題なら、検討の余地があります。

受けた過酷さで次の4つの方向に分けてみます。
C経済的には、地域の自立が阻止され、収奪される。
D経済的には、地域の自立が促され、支援される。
E文化的には、自分達の伝統が蔑視され、教育は放置される。
F文化的には、伝統も尊重されつつ、教育も受ける。

CかつEの状態が欧米流植民地であり、一般的なイメージです。
ところが、移住者が移り住み本国の支配下にある領土は、みんな植民地です。
実は、広い意味での植民地には、C〜Fまで全てあり得ます。

反日勢力は、日本が植民地支配したという単純なレッテル貼りにより、
日本もCやEだったと言う誤解を定着させようとしているのです。
日本の統治は、DやFに近かった事を、国内外に広く説明すべきです。

如何でしょう、だいぶ洗脳支配から解放されたでしょうか?
微妙な問題なのに、侵略ではなかったとか、植民地支配ではなかったと強弁するだけでは、
かえって、反日勢力の術中にはまってしまう事も、お解り頂けたでしょうか?

様々な侵略や植民地支配の実態を覆い隠したまま、
全ては極悪非道だったという先入観を、いつの間にか、私達は擦り込まれています。
これが、巧妙に仕組まれ、今も続けられている洗脳の手口なのです。


【共産党による洗脳支配】  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - (2015年3月 23日追記)

前述の満州事変(1931年9月18日〜)の後、軍事衝突や日本人居留民への迫害が続きました。
第一次上海事変(1932年1月〜3月、治安悪化〜警備増兵〜国民党軍発砲〜日中軍事衝突)
満州国建国宣言(1932年3月1日)
上海停戦協定(1932年5月5日、第一次上海事変の終息)
 - - - - 情勢変化・政党内閣の崩壊(1932年5月15日、5.15事件、犬養首相暗殺)
国際連盟脱退(1933年3月27日)
 - - - - 情勢変化・有能政治家の払底(1936年2月26日、2.26事件、蔵相暗殺首相他襲撃)
 - - - - 情勢変化・中国共産党の巻き返し(1936年12月12日西安事件第二次国共合作へ)
盧溝橋事件(1937年7月7日〜、日中軍事衝突、中国軍による度重なる停戦協定破り)
通州事件(1937年7月29日、日本人居留民に対する組織的猟奇惨殺事件)
第二次上海事変(1937年8月13日〜、中国軍による攻撃、両軍衝突、日本軍による追撃)

事態は、国民党の胡適氏の日本切腹中国介錯論(1935年)に沿って転がり始めました。
ソ連のスターリンは、毛沢東に指令し、国民党勢力を日本軍と戦わせて消耗させ、
漁夫の利を得て、共産党の勢力を広げようとしました。
同時に、日本陸軍主力の矛先をソ連から中国に変えさせる一石二鳥の策略でした。
日本は、陸軍も海軍も世論も、ズルズルと泥沼の戦争に引きずり込まれていきました。
結局、日本は敗戦に至り、共産党軍は、国民党軍を打ちのめしました。

倉山満氏による当時の状況解説
参考⇒ https://youtu.be/Sl4FGfpoUSg 第一次上海事変の頃
参考⇒ https://youtu.be/67DowD__eww 2.26事件の頃
参考⇒ https://youtu.be/PA-dNAa8hi0 日本国政の弱体化と盧溝橋事件以降
参考⇒ https://youtu.be/21uC_OHPbXk 第二次上海事変以降
水間政憲氏による解説
参考⇒ https://youtu.be/Nj7gb_Cx1mw 中国側の残虐挑発行為
藤井厳喜氏による解説  - - - - - - - - (以下2行、2016年3月26日追記)
参考⇒ https://youtu.be/IiYbaflV2hA アメリカを舞台にした対日宣伝戦の現状と過去

日本軍は、個々の戦闘では軍事的に勝利をおさめても、
全体を俯瞰してみれば、策略にはまって、どんどん深みに引き込まれていきました。
まんまと策略にハマった日本側の責任、短慮や無能さは、当然責められるべきですし、
軍規を守らぬ不逞な兵も、一部に居たとすれば、これも当然責められるべきですが、
戦争責任は、挑発して日本軍を誘い込んだ国民党や共産党、軍閥の側にもあります。

とは言え、漢民族支配地域に、日本がノコノコ進出していたのが不味かったのか?
という根本的な問題もあります。
でも、進出していたのは日本だけではありません。日本に狙いを定め挑発したのです。
アヘン戦争以来、欧米列強が清朝から租借し、権益を広げた都市が点在し、
ここを拠点に、利益収奪を図るのが伝統的な欧米の植民地政策でした。
民族意識の高まりの中で、漢民族のインテリは、この状態を覆そうとしていました。
差別的、高圧的で弱みを見せない欧米人に比べ、日本人は同情的で柔和でした。
大陸世界の考え方では、高圧的でない者は弱く見え、攻撃され易かったのです。

痛ましいのは戦禍を受けた民衆で、多くは中国人ですが、日本人居留民も被害者です。
民衆に危害を加え略奪するのは中国兵の伝統で、実際に中国兵は行っていました。
日本では、そんな伝統は、はるか昔に無くなっていました。
蛮行の全てを、敗軍の日本になすり付ける虚構が、終戦後くり広げられたのです。

大抵の戦争は、戦った双方に責任があり、片方を一方的に悪役に仕立てるのは虚構。
日中間もまた例外ではなく、戦争責任と言う点に関しては双方にあります

『勝てば官軍、負ければ賊軍』のことわざ通り、日本側にのみ責任をなすりつけ、
共産党も国民党も、民衆に与えた苦しみに対し、責任転嫁を貫き通しています。
戦勝国による極東国際軍事裁判では、責任転嫁のみならず、誇張まで行われました。
倉山満氏による当時の状況解説
参考⇒ https://youtu.be/ZaKDgB1IS0o 極東国際軍事裁判
ケント・ギルバート氏による解説▼参考▼
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141119/dms1411191550001-n1.htm

日本側を弁護し、大部分が捏造だとしている外国人もいます。
参考⇒ https://youtu.be/YYTp3DRyBhA 黄文雄氏
参考⇒ https://youtu.be/53V691hQnhg ヘンリー・S・ストークス氏

『ザ・レイプ・オブ・ナンキン』という日本を貶める為に捏造された書籍では、
捏造された写真が多用されています。
また、通州事件で殺された日本人の写真の流用もありました。
この書籍の著者の背後には、情報戦にうごめく組織的な謀略がありそうです。
参考⇒ https://youtu.be/2FdIeyWPLQE 写真の捏造
参考⇒ https://youtu.be/18l4BHZ_nBA 写真の捏造
参考⇒ https://youtu.be/kjxYq7FScmA 通州事件の被害写真を流用
参考⇒ https://youtu.be/ZUNtc-BzAwA 通州事件の被害写真を流用

こうした責任転嫁や誇張による洗脳は、今もまだ進行中です。
戦った蒋介石や毛沢東でさえ使っていなかった『南京大虐殺』という反日宣伝は、
江沢民になってから盛んに使われ始め、習近平は国家行事にまでしました。
中国人の一部は、この洗脳支配に気付き始めています。(安全のため実名は出ませんが)
参考⇒ https://youtu.be/44Y_0Tg9Ujo 中国人のおじいさんから聞いた話
参考⇒ https://youtu.be/Rqlj7ZmDJRc 産経新聞の主張への中国人の反応
参考⇒ https://youtu.be/-JOfi8GnGvM 南京大虐殺を否定する中国人の話
参考⇒ https://youtu.be/4nbsZx3s7cU 南京大虐殺記念館は田辺誠が推進

南京で起きた一部の兵士の軍規違反として、最近出た新説もあります。
参考⇒ http://xianxian8181.blog73.fc2.com/blog-entry-215.html
参考⇒ https://youtu.be/QDcIMV1B1Vg
真偽の判断は、読者の皆さんにお任せしますが、
軍規違反をした兵士が朝鮮半島出身者であったとしても、
日本軍には、これを取締まり切れなかったという責任は残ります。

民間人に対する大虐殺が行われたという宣伝への反証・反論の幾つかを上げてみます。
参考⇒ https://youtu.be/0uwi8jnzVyo 「南京安全地帯の記録」を取上げた番組
参考⇒ https://youtu.be/ChY60QVgiug 青山繁晴氏・歴史教育と朝日新聞の捏造記事
参考⇒ https://youtu.be/DpXC9tqhIlc 櫻井よしこ氏・朱建栄氏との討論
参考⇒ https://youtu.be/P4-pV7Iy6AM チャンネル桜・検証番組1/3 - - 2015年11月14日追記
参考⇒ https://youtu.be/PtcwqKSYVQQ チャンネル桜・検証番組2/3 - - 2015年11月14日追記
参考⇒ https://youtu.be/IoU7ThCi41M チャンネル桜・検証番組3/3 - - - 2015年11月14日追記

一方、捕虜に対する扱いはどうだったのでしょう?
南京攻略は、満足な物資補給ができない中での、進撃だったようです。
戦闘には勝ったものの、日本兵の食糧すら不足しているところへ、1万数千の敗残兵が投降。
彼らへの食糧はなく、収容に困って殺害し、揚子江に流したと主張する研究者がいます。
参考⇒ https://youtu.be/Vln63MlUkq8 研究者小野賢二氏・番組NNNドキュメント‘08
捕虜を解放した際に起きた暴動を鎮圧したので、国際法には違反しないとの主張もあります。
参考⇒ https://youtu.be/h6BqWCG3Nc4 研究者松尾一郎氏(9分50秒〜11分10秒)

どちらにせよ、国際法に違反する数十万人規模の虐殺というのは、誇張し過ぎでしょう。
反日プロパガンダの為には、手段を選ばす何でも利用しようとする意図が読みとれます。

第2次世界大戦における戦争犯罪は、日本軍による行為ばかり取り上げられがちです。
ウィキペディア:日本の戦争犯罪「日中戦争・太平洋戦争」
しかし、日本の市民や降伏兵に対する米軍の戦争犯罪は裁かれてはいません。
参考⇒ https://youtu.be/NhXToGvy8YE?t=15m36s (降伏兵に対する犯罪的行為)
     http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10139831485
戦争時の狂気は、戦ったどの国々にもあったようです。
                           - - - - - - - (2015年12月30日、以上6行追記)
実は、南京で何万人単位の民間人を虐殺した犯人は、国民党軍という説もあります。
国民党軍が同胞に対して行った虐殺を、日本軍の虐殺にすり替えているのです!!
参考1⇒ http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2306.html
国民党軍は、南京から逃れる際、十万人以上の左派中国人を虐殺しています。
国民党軍が揚子江を渡って逃げる際、船に殺到してきた市民をも虐殺しています。
参考2(58分36秒〜)⇒ https://youtu.be/y6FmGstjCaA
国民党軍は、一般人に対して略奪・強姦・殺害を繰り返していました。
国民党軍は、市民の中に作っていたスパイ網を南京陥落前に殺害して逃げています。
                           - - - - - - - (2015年11月11日、以上8行追記)
私達の先輩が日本兵として、南京市民を虐殺したというのは、事実に基づかない捏造ばかり。
この反日プロパガンダ、針小棒大の極み、ほとんど捏造と言える『南京大虐殺』!!
まだまだ懲りずに、中共政府は、ユネスコの世界記憶遺産に登録させました。
ユネスコの登録審査をしている委員連中が中共政府に買収されているのでは?
と疑われても仕方ない実態を打開していかねばなりません。
『事なかれ主義、我が身かわいさ』で働いていると疑われる外務官僚の問題も!!
参考⇒ https://youtu.be/bXDStWbHHPw 青山繁晴氏の解説(15分30秒〜55分35秒)
     https://youtu.be/sejjNm83Fbc 同氏解説(〜8分49秒)
     https://youtu.be/dv8_HHdoAVQ 宮脇淳子氏解説(19分50秒〜)
     https://youtu.be/WbmG3iVnzLU たかじん委員会(デープも評価変更25分30秒)
                            - - - - - - (2015年10月19日、以上10行追記)
国際連盟脱退以降の支那事変全体を見渡してみると、
長期的展望もなく、戦略の誤りを誤魔化しながら、引きずり込まれた迷走であり、
最前線の兵士の敢闘に比べ、軍首脳部と内閣の能力不足と怠慢、
付和雷同的なマスコミと民衆の熱狂は、誠に残念です。
                            - - - - - - (2015年3月31日、以下13行追記)
とことん考え抜く者は、大胆でかつ深く潜行した戦略を描きます。
普通の日本人には考えも及ばぬ、腹黒い戦略も潜んでいるでしょう。
相手の土俵に誘いこまれたら、普通の日本人では、とても敵いません。
一歩、日本の外に出たら、腹黒さ渦巻く世界だという事を、普通の日本人は忘れがちです。

日清、日露の戦争に勝てた日本と、大東亜戦争に負けた日本とは、指導者の質が違います。
明治時代の日本の指導者は、動乱を生き抜き、相手の腹黒さを見抜く力を持っていましたが、
大東亜戦争に迷い込んでいった頃の日本の指導者には、その眼力はありませんでした。
平均的日本人の感性に沿った多数決支配、即ち、空気支配に縛られるだけの指導者でした。

これでは、世界の腹黒さに、してやられても当然です。
戦力にガンバリズムを掛け合わせ、戦闘には圧倒的に強い日本軍でしたが、
挑発に乗ってしまい、子供レベルの戦略で、腹黒い世界に打って出てしまったという事です。
そして、ガンバリズムにばかり頼り、無理に無理を重ねることになった訳です。
これが、大東亜戦争の実態だったのではないでしょうか?
                        - - - - - - - - - - (以下25行、2015年5月3日追記)
マスコミのミスリードは、本当に罪深いです。
戦前の日本も、民主主義に向かって着実に歩んでいました。
国民の教育レベルの向上に歩調を合わせながら、選挙権を拡大していました。

しかし、賢い民主主義というものは、誠に実現が難しい。
有権者が、単純化された情報に基づく短慮で、感情のまま一票を投じていたら、
再選を望む国会議員の多くは、その短慮に沿った政策判断を下すでしょう。

強硬路線を賛美する新聞が売れ始め、大手新聞は、こぞってこの路線に乗りました。
冷静に国益を考えることなく、大きい声、多数の声に迎合し、熱狂を煽りました。
この熱狂に逆らったのでは、政党は、政権を維持できなかったようです。
参考URL⇒ http://kenjya.org/sensousekinin.html
参考書籍⇒ 「大間違いの太平洋戦争」倉山満著、2014年KKベストセラーズ

戦後、日本を劣位に置き、操り続けようとする国々、その手先になって偉そうにする輩、
彼ら、彼女らにとって、出鱈目な歴史観は、都合の良い道具です。
日本の失敗の真相を歪曲し、戦勝国に都合の良い筋書き、即ち歴史観を流し続けています。

こうした日本軍悪玉史観や、その反発からくる聖戦史観の両極端からは、
道の選択を誤った本当の原因は何も見えてきません。
当時の世界情勢を俯瞰すれば、別の選択肢が何度も何度もありながら、
過ちを幾つも重ねたことで、出鱈目な戦争、悲惨な敗戦に至りました。

マスコミが、情報を単純化して短慮を誘い、感情を煽るのは、当時も今も大差ありません。
例えば、原発問題にしても、長らく安全神話を鵜呑みにしたり、即時原発全廃を訴えたり、
極端から極端へどっと雪崩れ込む今の姿は、満州事変から支那事変の当時と変わりません。

世論が空気に支配されやすいのは、日本の国民性でしょうか?人間の性なのでしょうか?
空気支配は、平和時には効率的で便利だから、無警戒になりがちですが、
思考の枠を狭める弱点があり、何が起こるか分からない時には不向きです。
危機に臨んだ指導者が、空気におもねる愚かしさは、取り返しのつかない失敗を誘います。

  
【大東亜戦争での最大の誤り】
  - - - - - - - - - - - - - - - - (2017年9月 15日追記)

どこで何を間違えたか、肝心な所は、今も大半の国民は知らされていません。
だから日本人は、漠然とした不安を抱き、改憲や軍備を闇雲に恐れるのです。

●大東亜戦争における最大級の誤りは、南京を攻め落としたこと。
『暴支膺懲』という目先の感情に煽られる国民世論に押されるまま突っ走り、
当時の政府も軍も、首脳部は無目的・無戦略・無責任でした。
日本人のほとんどは、戦争設計に疎く、今も南京戦の戦略的な意味を見落としています。
自存自衛やアジア解放が大目的と言うなら、もっと周到な戦略で設計すべきでした。
この点が全く軽視されています。

●なぜ間違えたか、それは戦後処理を含んだ戦争の終結方法を軽視したから。
南京攻略の前に、蒋介石との和平交渉のチャンスがあったのに、これを潰しました。
朝日新聞はじめ各社が1937年12月11日午後から翌日にかけ、
『南京陥落』というウソを新聞発表し、祝賀行列が始まりました。実際は13日陥落。
日清戦争では敵の首都北京を陥落させずに停戦したのに、
支那事変では首都南京を陥落させるという、戦略なき戦いを行ってしまいました。
深く深く真に反省すべきはこの点です。

●一般的に、戦後処理を上手く運ぶ為には、相手国の統治機構を残して停戦します。
この状態で、相手に敗北を観念させた方が良いです。
実際、1937年11月5日に、日本の講和条件がドイツの仲介で、蒋介石に伝えられました。
(トラウトマン和平工作と言われます。他のルートでも交渉を模索していました。)
同月28日には、蒋介石は講和条件を飲むことで政権内部の意思を調整し終えました。
しかし、日本側への根強い不信感から、蒋介石が回答を引き延ばしている間に、
日本側は、攻勢を強め南京を総攻撃し始めました。

●日本の首脳部は大局を見失い、戦後処理を甘く見ていたとしか思えません。
第10軍は1937年11月15日に追撃案を出し、独断で進撃を開始。
支那方面軍も追認、同月24日には参謀本部も南京攻略を容認。
大本営は翌月1日に南京攻略を命令し、現地では10日に南京総攻撃を開始。
12月13日に陥落。国民党の統治機構の重要な部分を破壊しました。
蒋介石は、ゲリラ戦による徹底抗戦を強め、共産党との共闘を止められなくなりました。
一方、南京を支配した日本側は、更に厳しい講和条件を12月21日に閣議決定。
特に、満州より南側の華北を中華民国から分離し、日本の下に置く狙いが含まれており、
国民党政府との和平は絶望的になりました。
近衛文麿首相は、翌月16日「国民党政府を相手とせず」との声明を発表。
コミンテルンのスパイ工作により南進論が煽られていただけでなく、
南京に新政権を樹立すれば上手く行くという甘い見通しがあったのかもしれません。
2003年のイラク戦争におけるバグダード制圧の誤りと同様です。
※参照:
・Wikipedia「トラウトマン和平工作
・Wikipedia「南京戦
渡部昇一氏談
・ブログ 竹林の国から2014/7/13
・ 〃  牛歩の猫の研究室 2017/4/25 石原莞爾と支那事変
・ 〃  牛歩の猫の研究室 2017/4/25 トラウトマン工作における新和平条件の決定について

●なお、この南京攻略戦で行われたと言う『南京大虐殺』は捏造です。
マコトしやかに東京裁判で主張された後、一旦は忘れられていたのですが、
中共の宣伝工作に協力した朝日新聞が、昭和46年に「中国の旅」を書籍で発行したり、
新聞紙上の囲み記事で連載したりして、再び表舞台で歴史捏造を始めたものです。
当時の日本軍は厳格な軍規で、掠奪などの不法行為の禁止を徹底していました。
一方、国民党軍はすさまじい掠奪を行い、大勢の一般市民を虐殺していました。
※参照
評論家 田中正明氏の説明
拓殖大学客員教授 藤岡信勝氏の説明
本多勝一元記者が、「南京大虐殺」写真の捏造認める
・Wikipedia「南京戦

●近衛首相の周囲や陸軍には、国家社会主義に傾倒した一派がいたようです。
ソ連や中共と気脈を通じ、首脳部に愚策を選択させました。
支那事変すなわち国民党軍との戦闘は泥沼化し、日本は自ら墓穴を掘ってしまいました。
日米は離間させられ、日米開戦を招き寄せました。
今また、同様の流れに乗せようとする中共の工作もあるようです。
(中共に誑し込まれた政治家の例:小沢一郎、太田述正⇒本人談 )

●もし、南京攻略前に和平が実現していたら、歴史は大きく変わっていました。
国民党政府は、日本を見本として、国造りを軌道修正し、
中国共産党を壊滅させていたはずです。
アジアの植民地解放には、実際の歴史より時間がかかったかもしれません。
ですが、日本と満州国、中華民国の3か国の協力体制を整えられたでしょう。
植民地独立という長期戦を戦い抜くだけの体力も確保できたと思います。
既にアジア各地の若者には、日露戦争に勝った日本を見習い、
人種平等・民族自決を求める機運は生まれていました。
これを支援しても、植民地解放を実現できたかもしれません。

●日本の首脳部は大局を見失い、戦後処理を甘く見ていたとしか思えません。
人種差別撤廃を世界で初めて国際会議で訴えた日本なのに、
欲に駆られて、この精神を一時的に忘れていたのかもしれません。
長期的な人類進歩の道を求める視点に立ち、世論には冷静に対処すべきでした。
移ろいやすい感情論に飲み込まれるのが、どんなに危険かと言う教訓にすべきです。
 参考:(2017年10月22日追記)
 ・・・・国民世論形成の危うさ⇒ https://youtu.be/G-LJlNyKemI?t=8m16s


【満州独立論】          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(2015年11月2日追記)

結論から言えば、当時の日本は、満州独立を急ぎ過ぎました。
この為に、国際摩擦を強め、日本は孤立化の道に踏み出してしまったのです。
結ばなくても良い、日独伊の三国同盟まで結ぶはめになりました。

国際連盟の決議では、満州事変について、リットン調査団の報告に基づき、
満州には広範な自治を認め、日本軍にも匪賊討伐の権利を認めていました。
中華民国の内部に、高度な満州自治区が国際的に承認され、
事実上、満州自治政府を日本の保護下に置けたと解釈できます。
参考:倉山満氏⇒ https://youtu.be/XNcCsK274NE
           https://youtu.be/8EnbcEPGwZI

現在の感覚で言えば、満州独立宣言までの強引さは、侵略だと思います。
しかし、当時の国際基準では、 侵略とまでは言えなかったとも考えられます。
国外にある自国権益を守る為の戦争も、自衛権の範囲と解釈できたからです。
参考:不戦条約⇒ ウィキペディア解説
そこへ欧州諸国から横槍が入り、権益を狭められたというのが実態のようです。

もし、自治政府の機能強化、住民の教育水準の向上、皇帝への帝王学伝授、
こうした事を辛抱強く20年続ければ、社会の中に中核的な人材も育ち、
憲法を擁する立憲君主制の国民国家が誕生したのではないでしょうか?

あくまで可能性でしかありませんが、
こうした努力の末ならば、満州の独立は、国際的にも認められ、
中華民国にも良い刺激、良い模範になったでしょう。
その後は、ドミド倒しのように、アジア諸国に民主化が広まったと思います。

戦前の日本は、民主国家ではなかったかのように洗脳されていると、
こうした発想は浮かばないかもしれませんが、
日本は『自由民権運動』や『大正デモクラシイ』を経た立派な民主国家でした。

日本発の民主化運動が、アジアの植民地独立を強力に推進したものと思います。
そうすれば、仮に、植民地の宗主国から横槍が入り、戦争を仕掛けれられたとしても、
当時の日本の国力なら、横綱相撲で横槍をはねのける事が出来たはずです。
追い詰められてから、打って出るという下手な戦い方をした為に、
日本は、対米開戦に持ち込まれ、敗北したのです。

日本は、民主化や自治権の拡大闘争を支援するだけで良かったはずです。
秘密裏に民主活動家を警護したり、日本国内で軍事訓練に参加させたり、
現地では、民主活動家の下で、寺子屋式の教育を進めさせたり、
独立に向けた下地づくりを粛々と進めれば良かったのです。

民主化弾圧の為に、宗主国から軍隊が増派される場合に限って、
増派阻止の為に、沖合に大規模な艦隊を派遣して守りを固めると同時に、
植民地独立戦争を支援すれば、アジア諸国の独立は達成できたはずです。
国際連盟の中の沢山の小国にも支持されたはずです。
欧州内で、大国に圧迫されていた多くの小国には、むしろ朗報だったはず。

しかし、歴史はこのようには動きませんでした。
大東亜共栄圏という大風呂敷を広げておきながら、
有効な戦略を持たないまま、行き当たりばったりの戦争をした為に、
無残な負け方を喫し、不名誉なレッテルまで貼られてしまったのです。

そうだとしても、
現実に辿った歴史を、あえて前向きに評価するとしたら、どんな点があげられるでしょう?


【大東亜戦争の評価】          - - - - - - - - - - - - - - - -(2015年11月2日追記)

第2次世界大戦後は、米ソ対立による東西冷戦構造が生まれましたが、
もし、満州が立憲君主制の国民国家になることで、アジア解放が始まっていたら、
旧植民地諸国と旧宗主国との、東洋対西洋の対立構造になったかもしれないですね。

米国による原子爆弾投下もなく、その怖さが分からぬまま、
世界中に原子爆弾が広まっていたかもしれません。
今頃は、核爆弾で報復し合うという『核戦争』が起こり、人類は滅んでいる可能性も?

日本が犠牲になったことで、核戦争の恐怖を世界中に知らしめました。
『核戦争の恐怖を人類に知らしめる事』と『植民地解放への突破口』の二つが、
大東亜戦争の結末、見えざる人類の集合意思、歴史の摂理かもしれません。

戦闘や原爆で亡くなられた方々はじめ、多くの犠牲者のご冥福を祈りましょう。
日本が、世界の国々に向け、核戦争の抑止、核弾頭ミサイルの無力化、
そして、民度向上を伴う真の民主化に取り組む事が、
犠牲者の無念に応える道だと思います。


【日本の特殊性をわきまえる】          - - - - - - - - - - - - (2015年4月1日追記)

昔から日本のマスコミは、世界の腹黒さに、全然対応できませんでした。
とことん考え抜く少数の日本人が、舵を取っている時だけ、国としてやっと対応してきました。
最近またマスコミは、AIIBアジアインフラ投資銀行参加問題で、ミスリードを始めました。
TPPでは、大手マスコミがバスに乗り遅れるな!の大合唱をし、地方新聞は警戒論でした。
ところが、AIIBでは、地方紙まで中国の尻馬に乗る勢い。(新潟日報4月1日号1面、前日社説)
ヨーロッパの参加の動きで動揺しているのと、元々、中国を持ち上げていた新聞だったから?

AIIBは、中国が主導している限り、決して上手くは行かないでしょう。
人治主義だからであり、中国国内の投資がひどい有様になっているのが何よりの証拠です。
そんな人治主義の中国が、主導しているのに、上手く行くと思う方がおかしい。

ヨーロッパは、もっと別の腹黒い思惑で動いていると思った方が良いです。
腹黒さの点では、ヨーロッパは中国に引けを取りません。上前をはねる事も易しいでしょう。
日本人でそこまで出来る人は滅多にいないし、政治がらみになったら、多分不可能です。
下手に手出しをすると、支那事変の二の舞になりかねません。

アジア諸国の中で、中国の腹黒さの前でも、無難に立ちまわれるのは、
DGPの規模でも対抗でき、とことん考え抜く習慣が身に付いているインド人でしょう。
日本は、直接AIIBに参加するのではなく、インドを介して関与した方が良いと思います。

中国主導では、早晩、空中分解、銀行破たんするかもしれません。
そうなりそうな時、歯止めをかけたり、改革を断行できるのも、インドでしょう。
近い将来に、主導権は、中国からインドに移らざるを得ないと私は推察します。
                              - - - - - (2015年4月3日、以下23行追記)
世界には腹黒さが満ちていて、裏切りや権謀術数が渦巻いています。
特に、支那大陸や半島には、この傾向が著しいようです。
一方、日本には性善説が満ちていて、協調・協力を最優先する風土があります。

なぜ、日本は、こうも違ってしまったのでしょうか?
協調と裏切りを扱う数学のゲーム理論『囚人のジレンマ』によって説明できます。
この理論の説明では、『協調か?裏切りか?』という選択を迫られたとき、
一回こっきりの付合いや、何回かで終わる付合いだと、裏切りを選んでしまうそうです。
日本の特殊性は、地理的条件と、自然条件を当てはめると、この理論で納得できます。

地理的条件の為に、日本列島の中では、連続性が保たれてきました。
民族的な連続でいえば1万年以上も、文学的な連続でいっても1千年以上もです。
この列島の中で暮らしている限り、一つの対人関係の影響は、後々まで残ります。
幾世代にもわたって、受け継がれることさえあります。

日本人は『協調か?裏切りか?』の選択を迫られても、一回だけで終わるとは思いませんし、
何回でも繰り返され、いつ終わるか分からないことを覚悟した上で、選択します。
この場合、ゲーム理論では、『裏切り』より『協調』の方を必然的に選ぶようです。
また、繰り返し襲ってくる自然災害の中で、生存の確率を高めていくためにも、
『協調』の方が優先される風土が、必然的に育ったのでしょう。

日本人同士で、意志疎通を図ろう、話し合いや交渉をしようとする時、
こうした世界観は、一々説明されず、言外の背景として暗黙の了解事項になっています。
ところが、外国と対応する時は、言外の背景が、著しく異なります。
丁寧に説明したくらいでは、日本人の真意はなかなか伝わりませんし、納得もされません。
風土の違いを良くわきまえないと、誤解を広げたり、対立や争いを深めてしまいます。
普通の日本人が持つ性善説の感覚を、そのまま外国に持ち出すのは、とても危険な事です。
                            - - - - - -(2015年4月4〜5日、以下22行追記)
裏切りをさげすみ、協調を重んずる風土は、こうして生まれた訳ですが、
人間関係の持続性や信頼関係を重んじ、集団の力を最大限引き出す長所がある反面、
言外の暗黙の了解事項が、無意識のうちに思考の枠組みを制限するという弱点にもなり、
いわゆる「空気支配」が幅を利かせることになったと推察します。
この空気支配は、根が深く、容易には崩せないものとして受け容れた方がよいと思います。

しかし、【共産党による洗脳支配】の最後でも触れましたように、
外交や軍事まで空気に支配されていては、日本は自滅してしまいます。
空気に支配された判断は、日本人の特殊な感覚を引きずる為、外国相手には通用しません。
このことが、大東亜戦争に迷い込んでしまったという、日本の最大の弱点になりました。

弱点を克服するには、空気支配から離脱するよう国民に促すのも、一つの方法でしょうが、
根深い国民性でもあり、下手をすると長所まで殺してしまいかねず、非現実的でしょう。
国の舵取りに関わる人々を選ぶ時、特に、対外関係に関わる者を選ぶ時には、
空気支配に屈しない、賢さと気骨のある人物を選ぶ。
そういう「空気づくり」の方が、私達の国民性には、適しているのではないでしょうか?

つまり、外交・軍事については、国民が細々した政策まで目を光らせるのは程々にし、
むしろ、人事の方に目を光らせようと言うことです。

国民の一人ひとりは、普段の暮らしの判断は、空気に支配されても、
政治家や上級官僚には、空気に支配されない賢さ、冷静さ、そして気骨を求める。
こうゆうのを、政治家選びの「空気」にしていけば良いと思います。
その為には、国民が、感情の問題を一旦脇に置いた上で、
(参考:「イヤな気持ちを消す技術」苫米地英人著)
冷静に理性的に、歴史の中の失敗点を充分に学び直す必要があるでしょうね。


【テロとの戦い】        - - - - - - - - - - - - - - - - (2015年2月4日〜2月12日追記)

いま世界中が、テロの脅威に怯え、非常に不安定化してきています。
テロの鎮静化には、初めは武力も必要でしょうが、それだけではいつまでも終わりません。
軍隊や警察の指導支援、せいぜい経済協力どまりだから、いつまでも安定しないのです。

いま日本が、世界で一番安定しているように思います。
戦前も、日本の植民地では、世界一の模範的な統治が行われ、世情が安定していたようです。
その秘密の源泉を探り、世界に広めたら如何でしょう?
このままでは、21世紀は、20世紀以上に、戦争の世紀になってしまうかもしれません!

人をヒトとも思わない残虐行為。
憎悪を煽られ、破滅的な破壊行為に走る暴徒、愚連隊。
悪鬼達が我がもの顔でうろついているようです。
参考⇒ http://youtu.be/2xpzzPawzqE ウクライナ・オデッサの虐殺
参考⇒ http://youtu.be/WsUn7oabeCQ 危険な国ワースト10(残虐映像につき注意)
参考⇒ http://youtu.be/2QQi5gF3f7U ISISの残酷さ(残虐映像につき注意)

独裁政権が悪鬼と化して人々を苦しめています。
参考⇒ https://youtu.be/y0Pr0US0e50 民主化運動に対する武力鎮圧
参考⇒ http://youtu.be/hTKNENM2WoQ チベットにおける蛮行

また、世界のあちこちで紛争を煽り、不安定化させている放火魔もいそうです。
紛争の火の手が上がったとき、得をしている者が、放火魔かもしれません。
2001年の9.11テロからこのかた、ずっと暗躍しているかもしれません。
参考⇒ http://youtu.be/HzAGGWYc92s イラクに大量破壊兵器は無かった
参考⇒ http://youtu.be/rZVlp_TgkRM 巨大すぎる陰謀の陰にひそむ疑惑
参考⇒ http://youtu.be/t3DrxGcL_UQ 米国の中東政策の失敗(2015年2月17日追記)
参考⇒ http://youtu.be/S6_3pMoaX2c 国際社会における情報戦(2015年3月11日追記)

国と国の間の貿易は、最終的には品物やサービス等の交換ですが、当面の決済はお金です。
世界最大の軍隊は、ずっと以前から、一国の負担では維持できなくなっていますので、
この軍隊の維持や展開は、サービス提供として、貿易品のように扱う必要がありました。
でも、他国の軍隊に、お金を出す国など、普通はありません。(例外は「思いやり予算など
結局、最終的には、どこかで誰かが違う形で負担せざるを得ません。
この負担の代わりに行われていたのは、国債と言う切符の購入です。
参考⇒ https://youtu.be/7IaDGl_AlJM 基軸通貨の欺瞞(19分〜26分)2015年3月14日追記

この切符、少量なら換金できますが、全体としては新切符と交換されながら増える一方。
なので、この切符の大半は、アンゼンホショウ号という列車の乗車切符であり、
買ったと同時に乗車していることになります。つまり、使用済み切符です。
恐らく大半は、紙くず同然あり、最終的には暴落という形で清算せざるを得ないでしょう。
国債の暴落なのか、通貨の暴落なのか、物価が何倍にも上昇するのか、でしょうね。
(この事態を避ける現実的方法は、国外にある国有資産を国債削減にあわせ切売すること。)
                                (上記カッコ内2015年2月23日追記)
購入を控え始めた者もいるのに、せっせと切符を購入し続けているのは、誰でしょう?
世界最大の用心棒に守って欲しいと願っている(或いは、願うよう洗脳された)人達です。
しかし、この用心棒、見せ場が無くなると頼りがいが薄れ、縮小されてしまいます。
紛争を煽り、不安定化させているのは、縮小されては困ると思う、放火魔の陰謀では?
動機:参考⇒ http://youtu.be/awx3wws6jHU (18分50秒〜22分)2015年2月21日追記
能力:参考⇒ http://youtu.be/9ZhSMxEDio4 元CIA(35分40秒〜39分)同21日追記

もし何者かの陰謀だとしたら、人をヒトとも思わない悪鬼です。
どこかで、人としての情動が壊れてしまっています。
どのような原因により、人はこうした悪鬼なってしまうのでしょう?

一つの原因は、拝金主義や独裁主義かもしれません。
貧しい者と富める者、権力を持つ者と持たざる者、その格差が極端にひろがり、
富める者や権力を持つ者が、身勝手な我欲や願望に走れば、弱者は無視されます。
富の頂点、権力の頂点に立つ人達が、弱者に対する慈しみを失えば、
絶望した人々は、悪鬼と化してしまうかもしれません。
そして、頂点に立ち、我欲に走る者達も、悪鬼になっています。

もう一つの原因は、普通の情動が育まれずに成長したのかもしれません。
経済的に恵まれずとも、単なる貧しさだけでは悪鬼にはならないはずです。
同じ環境でも、威圧や恐怖、欲望に屈するかどうかは、人により違います。
人の心の温かみを信じにくい人は、屈し易いのかもしれません。

貧富の格差、公正な権利の侵害が広がり、虐げられた人が放置されるなら、
社会への信頼感は無くなり、怒り、悲しみのエネルギーが極度に高まり、
威圧や恐怖、欲望に屈し易い人は、悪鬼と化してしまうのでしょう。
防ぐ手立ては無いものでしょうか?

人は、周りの様子を感じたり、相手の気持ちを察しながら、自分の行動を調整します。
大抵の人は、30〜50人分程度の性格を覚え、相手に合わせた対応ができるそうです。
参考⇒ http://youtu.be/Oq9U2iHqofQ 山極寿一氏講演(27分頃〜33分頃)
こうした事を自然に行っている集団には、安心や信頼を感じるはずです。

しかし、どんなにIQが高くても、こうした能力の弱い人がチラホラいます。
思い立ったら、周囲などお構いなしで、自分の気持ちを抑え切れなかったり、
普通の人間関係が築けず、他の人からは付き合い難いと思われる人達です。

普通の人間関係を築けない原因は、後天的なトラウマACなどの場合もありますが、
先天的な場合、ネアンデルタール人の遺伝子が脳機能に影響したせいかもしれません。
5〜6万年前、アフリカを離れた私達の祖先は、中東辺りで彼らと混血したようです。
アフリカでは浅黒い肌をしていたのが、これにより色素が薄まり、
日照の少ない寒冷地にも早々に進出することが出来るようになったとのこと。
参考⇒ http://blog.livedoor.jp/nobukazukawai/archives/4893436.html

現代に生きている私達人類のことを『現生人類』とか『新人』とか言いますが、
絶滅した種族で、これに一番近いと言われるのがネアンデルタール人です。
脳容量が現代の私達より1割程度大きいのに、群れの規模は10人程と小さかったようです。
脳の中で、人間関係の為に使う部分が小さく、他の部分が大きかったのでしょう。
参考⇒ http://blog.livedoor.jp/nobukazukawai/archives/4730585.html
参考⇒ http://nationalgeographic.jp/nng/magazine/0810/feature02/_07.shtml

先天的に人間関係が苦手な人は、ネアンデルタールの遺伝子のせいかも?
でも、ネアンデルタールは脳も大きいし、体格も良さそうですから、
人間関係以外の能力は、他の人より優れているかもしれません。
気心の知れた10人程度の中で過ごす分には、多分、能力も充分に発揮できるのでは?

今、優良企業や官庁には、難しい就職試験をパスして採用した中に、
人間関係をまともに作れず、使い物にならないけど、首にも出来ず、
飼い殺しのような扱いをせざるを得ない人達が、ゴロゴロいるそうです。
参考⇒ http://www.geocities.jp/niwaiin/todrad.html 大人の発達障害
参考⇒ http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3324_all.html 職場での様子
                                - - - - (以下4行、2015年2月17日追記)
この人達も、人の性格等を幾つかのパターンに当てはめて見分ける術を習得したり、
話しの聞き方で、相手に安心感を与える方法を習得すれば、人間関係は改善するはずです。
参考⇒ 【コミュニケーションの型について】、【コミュニケーションの基礎体力
しかし、実際には、このような改善ができずに、諦めてしまう人が多いのでしょうね。

それでも、この人達が持つ優れた能力を上手く活かせれば、貴重な人材になります。
参考⇒ http://ameblo.jp/kanrinin-hp/entry-11243016031.html 二次障害防止と受入れ

その為には、周囲の人達からの、温かな見守りと支えが必要です。
性格や人当たりに問題があっても、周囲の人達から愛される何かが必要です。
多分それは、社会、おおやけの為に尽くそうとする公徳心ではないでしょうか?
また、公徳心に反する安易な道に逃げ込みたくなる誘惑、これを克服する力も必要でしょう。
公徳心や誘惑を克服する力は、幼少の頃からの教育で、身体感覚で覚えるもののようです。
参考⇒ http://youtu.be/MCuAt3yV-jY 吉田松陰「諸君、狂いたまえ」
参考⇒ http://youtu.be/DzRbED6qy70 歴史列伝−吉田松陰

松陰先生を育てた教育は極端ですが、子供達が行う掃除やボランティアなどを、
皆で協力して行う訓練は、人間関係能力に問題の無い人にも役立つはずです。
公徳心や人を信ずる心を育て、威圧や恐怖、欲望に屈しにくい心を育むでしょう。
富や権力を握っても、弱者への慈しみを失わないでしょう。
参考⇒ http://youtu.be/69ahX9KVdXs サウジアラビア人が驚く思いやりの美学(3分〜)
参考⇒ http://youtu.be/Zn2uzqL4fpw 日本の小学生のマナーに驚くアラブ人
参考⇒ http://youtu.be/RXI5fPY9HqA サウジアラビア日本紹介番組・学校の掃除
参考⇒ https://youtu.be/9s8WwR16zt0?t=25m14s 日本紹介ボツワナ取材班(小学校教育)
参考⇒ http://ameblo.jp/hiroo117/entry-11956263298.html 下敷きには石門心学(商人道)

身につけるというのは、理屈は語らずとも、行動を通して、身体感覚に染み込ませること。
だから、日本人は、謙虚で信心深い人と同じように行動できているというのに、
自分では、無宗教だなんて思っているのですね。
だから、この方法なら、宗教の違いを超えて、全世界でも受入れることができるはずです。

この方法を、世界中の全ての階級に広めれば、社会を混乱させる悪鬼も鎮まるのでは?
悪鬼に変身する原因に遭遇しても、変身を防ぐ仕組みを身につけさせておく。
この仕組みとは、教育を通して身体感覚に染みつける、公徳心です。
そして、悪鬼になり易い人だけで固まらぬよう、クセが強くても普通の人の集団で受け容れる。

こうした事が、日本社会の伝統でした。
明治維新を乗り切り、戦後の混乱を乗り切って、社会を安定化させる源泉にもなったのです。
世界中から、神秘の目で見られている事も、種明かしをすれば、
地道な教育の賜物だったのだと思います。

アメリカは、テロとの戦いを自己流で主導しましたが、ほんの一時しか通用していません。
停戦後、社会秩序を形成し、維持して行く困難さを、彼らはほとんど理解していません。
世界の警察官のように振舞ってきましたが、元々、中途半端な能力しかなかったのです。
かと言って、今すぐ彼らが手を引いてしまっては、力の空白が生まれ、益々混乱が増大。
彼らと交代して、もっとまともに社会秩序を形成できる組織が必要なのです。
本来であれば、国連にその能力があれば良いのでしょうが、右肩下がりに低下中です。
ガリ事務総長も酷かったけど、潘基文は、輪をかけて酷い。
アメリカが世界を牛耳る為に送りこんだ、操り人形でしかなかったのです。
高い精神性、しぶとい意志、柔軟な頭をもつ事務総長が生れれば、世界の悪化は止まるかも?
近い将来、『日本人で気骨のある交渉人を国連事務総長に!』という待望論が起こるかも?
ただし、大多数の日本人が、世界と日本の実態を正しく認識して、応援出来ればですが。
参考⇒ 『日本人がつくる世界史』のご紹介
                           - - - - - - - (上記12行、2015年12月30日追記)

【海千山千の国際謀略】         - - - - - - - - - - - - - - - - - (2015年6月4日追記)

どうも、おかしい。安倍首相が米国上下両院総会で演説した2015年春前後から。
日本を貶めようとしていた風向きが変わり、一人前扱いされ始めたものの、
諸外国は、身勝手な都合に利用するために、日本をたぶらかそうとし始めているのでは?

防衛問題では、集団的自衛権を行使すると、戦争に巻き込まれるから危ないと、
9条教徒の人達は、しょっちゅう言いふらしますが、
戦端が開かれる危険性は、むしろ他の場面の方が危なそうです。
気付かぬ内に謀略に巻き込まれ、窮地に追い込まれるという危険性です。

アメリカは、単純で陽気な国民が大半でしょうが、政治経済の世界は違うようです。
自分達がやっている悪辣な事は棚に上げ、自国こそが正義と信じ込んで他国を批判し、
他国の立場など知った事ではないとばかりに、身勝手な謀略を仕掛け、
自己中心的な国際秩序を築こうとします。
参考⇒ https://youtu.be/R4EnYkR3HKU

ロシアの身勝手さも、負けず劣らずですが、
凶暴性がより高い半面、自国の悪辣さを自覚しているという点は違うようです。

ヨーロッパの覇権国ドイツも、負けず劣らず、身勝手な謀略家です。
先々を考え、周到に用意していく点では、ずる賢さは抜き出ています。
第二次世界大戦に至る時も、中国主導のAIIBに日本を誘った時も、相変わらずです。
参考⇒ https://youtu.be/ra4RA3rK7UE

こうした身勝手な謀略は、中華人民共和国も似たようなもの。
平気で国際ルールを無視し、中華ルールを押し付ける点では性質が悪く、
コミンテルンが入ってからは、難解な複雑さも加わっています。
参考⇒ https://youtu.be/oQU0g8DQjIY

安倍首相の地球儀外交は、今年2015年に入ってから、
中東歴訪をこなし、6月にはウクライナにまで行く事になりました。
ドイツで開かれるG7サミットの途中で立寄るというものです。

政権が不正蓄財したり、ネオナチが政権に入ったりするのがウクライナです。
参考⇒ https://youtu.be/jyUSaQofYCI
      https://youtu.be/2YQMUCQ9eu4
誰にたぶらかされたかは知りませんが、ウクライナは、余りにも厄介。
中東以上の謀略が渦巻く一方で、日本とは関係が薄く、何のメリットがあるのでしょう?
地球儀外交が比較的上手く行っていた事に気を良くされ、勇み足をされているのでは?

いま世界は、戦争経済を欲している勢力が、あちこちで紛争を煽っています。
基盤が揺らいでいる政権が、国民の目をごまかそうと緊張を煽っている国もあります。
世界のあちこちで起きている紛争が、どこで拡大するか分からない状況です。
軍需産業の蜜を求める勢力は、自分から離れた所で戦火が拡大するのは、好都合です。
様々な国々が、主戦場の押し付け合いをしている最中ではないでしょうか?

イラク・シリアが主戦場になるのは、ヨーロッパもアメリカもイスラエルも困りません。
だから、本気で紛争を鎮静化しようとはしないのでしょう。

アメリカは、ロシアを悪の帝国に仕立てウクライナ紛争を煽っています。
でも、ドイツは、ウクライナが主戦場になる事を嫌っており、
主戦場を、アジアの方に持っていきたいと望んでいるのではないでしょうか?
日露を分断し、日米VS中露の対決の構図を煽っているように見えます。
安倍首相が、ウクライナに肩入れするよう、たぶらかしているかも?

国際情勢は、複雑怪奇です。
平和ボケした日本人の常識で世界を見ていると、とんでもない謀略に巻き込まれます。
集団的自衛権の問題ばかりに目を向けていても、謀略の被害は防げません。
政府も与党も、野党も、国際謀略が有る事を前提に、もっと目を見開いてもらいたいものです。
有事法制は、一つの抑止力でしかありません。
紛争の拡大を防ぐ為に、一番大事な事は、国際謀略を監視する情報分析です。


【反日宣伝への根本的対処】       - - - - - - - - - - - - - (2015年11月9〜11日追記)

変な噂を立てられ、誹謗中傷されたとき、噂への対処方法は、大きく分けて二つ。

一番目の方法は、
騒ぐほど注目を浴び、噂が広まるから、あまり騒がす、嵐が通り過ぎるのを待つ。
自分の立ち居振る舞いを観察してもらえば、正しい事は自ずと浮かび上がると腹を決め、
人を見抜く目や公正さなど、世間の良識に託す方法。

二番目の方法は、
その噂に承服できない事だけでも、直ちに表明し、
その後で、証拠を整理し、理論武装し、徹底して論陣を張る方法。

どちらの方法を採用するかは、
立てられている噂の悪質さ、噂が広まっている場所の良識の有無を踏まえて判断すべき。
日本国内でなら、一番目の方法で済む事でも、海外ではそうはいかないようですね。
海外の人々には、日本人が期待するほどの良識は無いのかも?
だから、声高に宣伝しまくった方が、有利になってしまうのでしょうね。

南京大虐殺や従軍慰安婦など、捏造された噂に対し、日本政府は余りにも大人し過ぎました。
現在では、海外在住の日本人子弟がイジメに苦しむ事態になり始めています。
参考⇒大高未貴氏談 https://youtu.be/fKwSq4DKGGo
    同上取材報告 https://youtu.be/agFaY09Eyqw
    青山繁晴氏談 https://youtu.be/nSbgJoo8HPg
    山田宏氏談  https://youtu.be/nhCGS23vJX8
    狛江市議談  https://youtu.be/-5rzcUTQE5A
    匿名在米婦人 https://youtu.be/HFeyHwgM-Vw
    高橋史朗氏談 https://youtu.be/9ZI9r2BbPrk

また『カナダを含む北米では、この捏造歴史が、学校の歴史教科書などにも取り入れられ、
常識として定着しようとしている。』との情報もあります。
参考⇒ https://youtu.be/Wf0n3WmyUzQ (Sharon Isacさん書込み)

中韓に悪用されている捏造歴史を、正しい歴史に戻すには、後手に回り過ぎているかも。
それでも挽回して行かないと、中韓の宣伝戦のせいで、徐々に味方を減らし、
いざという時、日本の安全保障にも関わる、深刻な事態になりかねません。
支那事変に際し、宋美齢が米国内を演説してまわったり捏造情報を送ったりして、
米国の政界や世論の反日を煽ったように!

中韓に悪用されている捏造歴史は、元はと言えば、東京裁判に出した捏造証言であったり、
WGIPに染まった反日日本人が創り出した絵空事です。
昔行った米国自身による宣伝工作活動に、現在の米国人まで惑わされています。
米国人が現在惑わされる背景には、原爆や無差別爆撃などの後ろめたさ、日本への恐れも!
参考⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/4198637997/ (特にp150〜154)
現在、米国民の多くは、原爆投下は戦争の早期終結の為だったと妄信しています。

WGIPの源流は、真珠湾攻撃5ヶ月前、1941年7月設立の情報調整局(CIO)や後継組織、
1942年6月までに対日心理戦略と占領政策をまとめた「日本計画」での反日偏見であり、
バイブルになった書籍が「日本人の性格構造とプロパガンダ」(翻訳書名@)などであり、
中心人物達は、「タビストック研究所」(洗脳研究、実質設立1922年)で学んでいたとのこと。
参考書@⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/4623060101/
参考書A⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/4800910293/ 高橋史朗氏著書
参考⇒ 高橋史朗氏談 https://youtu.be/9ZI9r2BbPrk (36分55秒〜)
参考⇒ 近年でも米国議会に反日プロパガンダを広めるロビースト:ミンディ・カトラー

捏造の噂を流布する背景には、現在の中韓と過去の米国による日本包囲があります。
ここにクサビを打ちこまない限り、捏造歴史を打ち破れません!
米国世論を心底から日本側につけない限り、中共の軍事力と有効に対峙できません!
『米国の後ろめたさ、日本への恐れ』を、日本人も納得する形で軽減してあげましょう。

『原爆投下は、戦争の早期終結の為だった』という言い訳には、日本人は納得できません。
しかし、怨みという感情は、怨んでいる人自身の精神の自由を奪い、蝕んでいきます。
私達日本人が、米国が実際に行った蛮行をどう受け止め、これをどう昇華するかです。
日本から米国の戦争犯罪を言い立てても、日米間の溝を深め、中韓を喜ばせるだけです。

原爆投下は、戦争早期終結の為ではなく、人類が目覚める為の犠牲だったと考え、
『広島・長崎は、全人類を代表して犠牲になり、核兵器の恐怖を知らせる役割を果たしました。』
『怨みは引きずりません。人々に対し、次に先制核攻撃を行った者こそ、全人類の敵です。』*
『ただし、先制核攻撃以外に打つ手がないほど、追い詰めた者の責任もまた重大です。』*
と表明したら如何でしょう?
この認識を日本国内で広く共有しつつ、海外に発信しておくべきでしょう。
参考⇒ 【大東亜戦争の評価】
                        - - - - - - - 上記7行中「*」印2行、2015年月日加筆
捏造に対する是正を、『歴史修正主義』だとして米国が邪魔をすることも、しばしばですが、
原爆投下に対する新たな解釈により、邪魔をしなくなるかもしれません。
これと共に、捏造歴史には、承服できないことを速やかに表明し、
証拠を整理し、理論武装し、徹底して論陣を張る。
こうしたことを、民間任せでなく、日本政府も積極的に行うべきです。


 




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